昨日、民間のNAB （National Australia Bank）が発表したMonthly Business Surveyによりますと、１０月の豪のビジネス　コンディションは２ポイント下落して＋６ポイントなり、１７か月振りに低い水準となりました。また、ビジネス信頼感指数も２ポイント下落して＋４ポイントとなっています。

NAB のチーフ　エコノミストAlan Oster氏は
（１） 今回のサーベイでは、ビジネスの現状を表すビジネス　コンディションが、売り上げ、収益、雇用共に弱含みとなっている。　このことは非鉱山部門のビジネスが、我々が予想した以上に早いペースで失速してきている事を示している。特に、売り上げと雇用の下落が大きいことに懸念を持っている。

（２） ビジネス　コンディションの水準そのものは、引き続き過去の平均値を上回って推移しているが、ここにきて景気拡大の勢いが失速してきており、我々としてはRBAが考えている以上に景気に対して弱気である。

（３） その一方で、鉱山部門と非鉱山部門の格差は縮小しており（鉱山部門に底入れ感が出始めている）、　また、引き続き弱含みながらも、小売売上に改善の兆しが見える。

（４） 将来に対するビジネスを占うビジネス信頼感指数においても、サブ　インデックスである将来に対する受注は、０ポイントと３月以来の低い水準に落ち込んでいることから、豪経済の将来に対して強気になれない。

とコメントしています。