昨日、RBAは新Phillip　Lowe総裁の下、初めての定例の理事会を開催し、現行の政策金利１．５％の据え置きを決定しました。

理事会後のPhillip　Lowe総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
（１） 本日の理事会で政策金利の据え置きを決定した。

（２） 我々の関心事の一つである住宅価格の動向であるが、概ね価格上昇率は前年に比べて低下しているが、一部（シドニー）では価格上昇傾向が強まってきている。

（３） インフレについては、非常に低い水準で推移しており、今後も暫くはこうした状況が続くと考えている。

（４） 豪経済は、緩やかに拡大を続けており、消費者信頼化指数、ビジネス信頼感指数共に過去の平均値を越えて推移している。また、以前は家計部門の将来に対する見方がやや悲観的であったが、ここにきて、そうした傾向は見当たらない。

（５） 失業率に関しては、引き続き低下傾向を辿るであろう。　雇用形態に関しては、正規雇用が減少し、非正規雇用が増加しているが、その背景には、労働の多様化もあると考えている。

今日の理事会受けて、金融市場では目立った動きはありませんでしたが、短期先物市場では年内の政策金利の可能性が９月時点に比べて１０％上昇して２８.３％織り込む水準で取引されています（金利は低下し、価格は上昇）。

市場の関心事は、１０月２６日に発表される２０１６年第３四半期のインフレ率に移り、市場関係者は＋０．２％（コア　インフレ）と予想しています。