2016/09/16 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、8月の失業率は5.6%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の8月の雇用率は、季節調整後で0.1%低下して5.6%でした(3年ぶりに低い水準)。 一方で新規雇用者数は、事前の市場関係者の予想であった15,000人の増加に対して3,900人の減少となりました。 これは、労働参加率が前月の64.9%から64.7%に低下した事によって雇用者数が減少したにも関わらず、失業率が低下しています。
内訳としては、非正規雇用者数が15,400人減少したのに対して、正規雇用者数が11,500人増加しており、市場関係者は「発表された数字ほど労働市場は悪くない」と評価しています。
地域別では、メルボルンのあるビクトリア州の失業率が0.3%低下して5.5%になり、シドニーのあるNSW(ニュー サウス ウェルズ州)では0.2%低下して5%になっています。その一方で、私の住むクイーンズランド州では失業率が0.1%上昇して6.2%となっています。
RBC Capital Markets のMichael Turner氏は
(1) 今回、発表された内容は「まだら状態」であり、足元的には労働コスト上昇に伴うインフレ率の上昇の可能性は低い。
(2) また、労働参加率が低いことから、今後、更に労働市場に参加者が予想され、これによって賃金上昇を押さえ込む圧力が更にかかるであろう。
(3) 我々としては、来年にかけて豪の失業率は5.5%程度まで低下すると考えている。
とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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