昨日、The Australian Chamber and Commerce and Industry（オーストラリア商工会議所）が発表した２０１６年第１四半期の中小企業のビジネス　サーベイは２０１５年第４四半期の４５．８ポイントから４８．６ポイントに上昇し、６年ぶりに高い水準となりました。　尚、この指数では５０ポイントを越えると将来に対して楽観的であることを示し、５０ポイントを下回ると、悲観的であることを示しています。

ACCIの会長James Pearson氏は、
（１） 現マルコム　ターンブル政権が２０１５年度に打ち出した中小企業に対する減価償却による減税対象企業を年商１０百万AUDから２百万AUDに引き下げたことによる減税効果が大きい。

（２） また、今後１０年間で法人税を現在の３０％台から２５％まで段階的に引き下げることを打ち出したことも中小企業家にとってプラス要因となっている。

（３） 更には、今月に入ってRBAが政策金利を過去最低の１．７５％に引き下げた影響が中小企業ビジネスにプラス要因となることが期待される。

とコメントしています。

ただ、７月２日の行われる上下院選挙では、野党である労働党は、この企業の経営者寄りの政策（減価償却対象の引き下げと法人税の引き下げ）に対して反対しており、更には、その財源が確保されていないことが選挙の争点になっています。