2016/04/13 05:26 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、ビジネス コンディションは2008年以来の高水準
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した豪の3月のビジネス信頼感指数は、前月比3ポイント上昇して+6ポイントになり、ビジネスの現状を示すビジネス コンディションは前月の+8ポイントから+12ポイントに上昇しました。 この水準は2008年前期以来の高い水準となっています。
また、今週の木曜日に発表される雇用統計を前に、NABが調べた雇用指数は前月の+1ポイントから+5ポイントに上昇し、5年ぶりに高い水準となっています。
NAB のチーフ エコノミストAlan Oster氏は
(1) ビジネス コンディションの上昇は、豪経済が海外の金融市場の不透明感に耐えているだけでなく、非鉱山部門の景気回復が今年に入って更に加速している事を示している。
(2) 更に勇気づけられるのは、労働市場が、これまで不調であった製造業にまで幅広く、回復傾向にある。
(3) 今回の数字からわかることは、金融当局による低金利政策とそれに伴う豪ドル安によって、豪国内の製造業(特に除く鉱山関連産業)が国際価格競争力を付けてきていることを示している。
(4) 今月のRBA理事会では、景気の更なる弱含み、労働市場の更なる悪化、インフレが一層低下すれば政策金利を引き下げることを示唆していたが、現時点ではその兆しはなく、RBAは、現行政策金利を当面維持するであろう。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。