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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2016/02/04 05:07  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、12月の住宅着工許可件数は+9.2%


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した12月の豪の住宅着工許可件数は、前月比+9.2%でした。 今回の数字に関しては、市場関係者は「11月に12.4%下落した反動」と捉えています。

AMP Capital のエコノミストShane Oliver氏は「足元の建築実績は堅調なものの、住宅着工件数が失速してきており、今後1年ぐらい先にかけて住宅市場は緩やかに下降傾向を辿るであろう」とし、「住宅建築業界の急速な低迷は我々が考えているRBAによる政策金利の引き下げシナリオを支持するものであるが、今のところ、そのような兆候は表れていない」とコメントしています。

また、この日、NAB(National Australia Bank)が、今後の豪の経済レポートを発表しました。 その主なポイントは以下の通りです。
(1) 世界経済の不安定化と世界経済の失速を受けて、市場ではRBAによる政策金利の引き下げ期待があるが、我々としては、RBAは現行の政策金利2%を、当面維持すると考えている。

(2) 国内の不動産市場は豪の経済成長の大きな柱となっているが、今後、1年に亘り、不動産価格は1.2%下落する見通しである。特にマンションなどの集合住宅は供給過剰気味であり、アパートの主たる購入者である(中国人などの)外人の買い手の動向が予測不能である(強気の要因と弱気の要因の両方の側面を持っている)。

(3) 国内の住宅購入希望に関するサーベイでは、2014年の25.2%の買い需要から2015年は19.2%に下落し、海外の購入希望者も同様に2014年の15.71%から14.4%に下落している。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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