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2016/02/03 05:08  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

RBA,政策金利据え置き


おはようございます。

昨日、RBAは2月の定例理事会を開催し、現行の政策金利2%の据え置きを決定しました。 事前の市場関係者全員(29名)も現行政策金利の据え置きを予想しており、市場では予想通りの結果と受け止めています。

理事会後、RBA総裁Glenn Stevens氏は
(1) 現在の豪のインフレ率は我々の目標レンジである2~3%の下限に位置しており、国内需要を下支えするためにも政策金利の引き下げを視野に入れる必要がある(政策金利引き下げにオープンの姿勢を示しています)。

(2) また、今後1~2年は、現在のような低インフレが継続すると予想され、金融政策は緩和基調を継続することが妥当である。

(3) また、世界的にも、現在は金融市場が不安定化し、リスク オフの動きが活発化している。その背景にエマージング国や、それらの国々の企業の借り入れがタイトになっていることが挙げられ、こうした金融市場の不安定を取り除くためにも金融緩和基調を続ける必要がある。

(4) その一方で、現在、可能な限り得られる経済指標によれば、豪経済は堅調に推移している。

とコメントしています。

その一方で、民間のANZ-Roy Morganが発表した1月最終週の消費者信頼感指数は、前週比0.9%下落しました。 これによって1月の消費者信頼感指数は、12月対比で2.2%下落し、1月としては2008年以来、8年ぶりの弱気の年始めとなっています。

ANZ のチーフ エコノミストWarren Hogan氏は「豪の消費者信頼感指は、これまでは長期的な平均値を上回っていたが、今回の下落によって過去の平均値を下回り、昨年に発足して以来膨らんでいたマルコム ターンブル政権に対する期待が全て吹き飛んだ形になった。 その背景には、世界歴的な金融市場の低迷と、国内景気の失速がある」と指摘しています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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