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2011/04/06 05:43  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、RBA政策金利据え置き


おはようございます。

昨日、RBAは定例の理事会で、現在の政策金利4.75%を維持する事を決定しました。現在の金利水準は、昨年11月以来、据え置かれています。

RBA総裁Glenn Stevens氏の主なコメントは以下の通りです。

(1)クイーンズランド州の大洪水やハリケーン ヤシの影響で、景気はやや冷やされているが、今年後半には、再び堅調に推移するであろう。
(2)インフレ抑制は、RBAの中長期的な政策目標であったが、2008年以降、インフレ率はかなり落ち着いてきている。
(3)また、最近の豪ドル高がインフレ率抑制に寄与しており、また価格競争の激しい産業における賃金上昇抑制も、インフレ進行を押さえ込むことに寄与している。
(4)また、不動産価格も、一部には引き続き強含む地域もあるが、総じて落ち着きを見せており、貸し出し動向も沈静化の方向にある。

また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2月の貿易収支は、季節調整後で1月のAU1.43bnの黒字から2月はAU205mlnの貿易赤字でした。 内訳的には、輸入が5%上昇し、一方で輸出が2%減少し、特に石炭が18%も下落しています(1月のクイーンズランド州の大洪水の影響、2月のハリケーン ヤシ、そして3月の日本の大震災の影響)。

RBSのチーフ エコノミストKieran Davies氏は、「貿易赤字は、石炭の輸出が回復すれば改善されるであろう、但し、改善の速度は、我々が予想しているよりも遅いかもしれない」とコメントしています。

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訂正とお礼:

4月5日付の昨日の出来事「日本の放射性物質の暫定値はWHOのガイドラインの20〜30倍」につきましたは、私が参考にした数値は平時の数字あって、今回の暫定数値は、原発事故等の緊急時においては国際放射線防護委員会(ICRP)が定めた基準に沿ったものである事を読者の皆様からご指摘を受けました。

ここに訂正をさせていただきますと同時にご指摘をいただいた読者の皆様にお礼を申し上げます。
ありがとうございました。

前橋

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