2011/10/05 05:38 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、 政策金利引き下げの可能性を示唆
昨日、豪RBAの月例理事会では、現在の政策金利の据え置きを決定しましたが、その一方で、理事会としては初めて近い将来の政策金利引き下げの可能性を示唆しました。 理事会後の主な声明の内容は以下の通りです。
(1) 今月は政策金利を据え置くが、国内の要因ではインフレの時間軸は改善してきており、一方で世界の経済は失速してきている。
(2) インフレの見通しが(落ち着く方向に)改善する事によって、国内の需要不足を下支えすること(政策金利の引き下げ)を視野に入れることができる。
(3) 最近のヨーロッパやアメリカの金融混乱が他の地域にどの程度の影響を見与えるかを極める為にもう少し時間が必要である。 現在のところ、オーストラリアの最大の輸出国である中国やその他のアジア地域の経済は引き続き拡大基調にある。
市場関係者は、「今日のRBAの声明によって、これまでの政策金利中立姿勢から、政策金利引き下げ姿勢に転換したことが明白になった」とし、今月末の第3四半期のインフレ値を確認後、来月のRBA定例理事会(11月1日)で政策金利の引き下げを決定する可能性が大きくなったとしています。
尚、現在の短期金利市場では12月までに100bpの政策金利の引き下げを織り込んだ水準で取引されています(これはいくらなんでもやりすぎ!)。 また、為替市場では、豪ドルが他通貨対比で売られ、声明は発表後には、対米ドルで0.94ドル台半ばまで売られています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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