2011/10/04 05:29 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月のインフレ率は上昇
昨日、民間のTD-Securities Melbourne-Instituteが発表した 9月のインフレ率は8月の0.1%低下から、9月は再び0.1%の上昇となりました。これによって前年同月比は、プラス2.8%となり、RBAが中期的な目標としている2〜3%のレンジの上限に再び近づいてしまいました。
内訳としては、9月は果物や野菜の価格が5.6%低下し、酪農製品価格も下落した一方で、アルコール類、たばこの価格が上昇し、最も大きなインパクトがあったのはガソリン価格の上昇でした。
RBAの月例理事会が、本日(10月4日)に開催されますが、短期金利市場では、国内の鉱山部門の好調さとそれ以外の部門が失速する中、国外では世界経済の低迷とギリシャ信用問題を背景に、今後の1年以内に150bpの政策金利引き下げを織り込んだ水準で取引されており、本日の理事会の行方を見守っています。
これまでの処、RBAはそうした市場の期待(政策金利の引き下げ期待)を否定しています。
TD証券のHead of Asia-Pacific researchのAnnette Beacher氏も「インフレ圧力が残る中、RBAは、市場で充満している政策金利引き下げの期待を一蹴し、現在の政策金利の据え置きを決定するであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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