2015/07/22 06:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,7月の議事録から
昨日、今月7日に開催されたRBAの定例理事会の議事録が公開されました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) RBA理事会メンバーは、現行の金利政策の維持を決定したが、今後の金融政策は、これから発表される経済指標次第であり、RBAとしては更なる景気の下振れに対しては政策金利の引き下げの用意がある。
(2) 5月に発表された設備投資は弱含みで推移しており、これが景気の足を引っ張っている。その一方で、第1四半期の豪のGDPの数字は惨憺たるものであったが、第2四半期はそこまで悪くなさそうである。
(3) 豪ドルの為替水準については年初来10%下落しているが、今のところ、豪のバランスの取れた経済成長にそれほど寄与していない。と言うのもインフレ率を勘案した豪の実質為替の水準は、過去の平均的な水準に比べて、まだ17%も高い。 また、現在の為替水準では、豪の鉱山商品価格の国際競争力は回復せず、更なる豪ドル安が必要である(1AUD=0.6USD近辺が彼らの目標水準か)
尚、短期金利先物市場では、以前は今年の年末までに更なる政策金利の引き下げ0.25%の内、80%まで織り込む水準で取引されていましたが、足元は60%の引き下げを織り込む水準で取引されています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。