2015/07/02 05:55 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、主要都市住宅価格は前月比+2.1%
昨日、民間のCoreLogic RP Dataが発表した豪の6月の各州都の新規一戸建て住宅販売価格を合算した標準的な住宅価格は、前月比で+2.1%となり、2014年7月~2015年6月の豪の会計年度ベースでは10%の上昇となりました(価格にしてAUD565,000)。また、中古住宅販売価格では、この1年間で10.6%の上昇となり、マンションなどの集合住宅販売価格は同5.6%の上昇となっています。
各都市ベースでは、シドニーが1年間で16.2%上昇し(単月ベースでは前月比+2.8%)、続いてメルボルンが10.2%の上昇(同+2.9%)となっています。
CoreLogic RP DataのリサーチのヘッドTim Lawless氏は「去年の4月から今年の1月にかけては、住宅価格の上昇幅が緩やかに留まっていたが、2015年2月にRBAが政策金利を引き下げて以来、住宅価格は再び上昇し始め、住宅オークションの成約率も2009年以来の高い水準となっている」とコメントしています。
また、一昨日、UBSのGeorge Tharenou氏は豪の住宅市場に関するレポートの中で「RBAが政策金利を2%に引き下げて以来、豪の住宅市場はバブルの様相を呈してきており、2016年にかけても住宅価格は10%上昇するであろう」と述べています。 しかし、同時に「RBAによる政策金利引き下げのおかげで、所得に対する住宅ローン支払い金利の割合は、8.5%と12年ぶりの低い水準であるが、所得に対する住宅ローン残高は157%に上昇している。これは、目先的には支払金利が低い為に住宅市場が急落する可能性は低いが、中長期的にはローン残高の多さが豪経済の下振れリスクとして増大している」と指摘しています。
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One comment on “豪、主要都市住宅価格は前月比+2.1%”
パードゥン にコメントする コメントをキャンセル
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世界中が成長基盤の毀損で弱ってるのに
唯一の例外がオーストラリアです。
IQが高いのに、勉強しない子供みたいで
豪ドル高がきませんが、しっかり勉強というか
設備投資をして産業を興してほしいですね