2015/06/25 05:50 | 昨日の出来事から | コメント(0)
IMF, 豪のエコノミック レビューから
昨日、IMFが毎年行っている豪のエコノミック レビューの暫定版が発表されました。
その主な内容は以下の通りです。
(1) 過去、20年間の豪経済は、安定的な政治の下、世界的な鉱山資源の需要の高まりから、他の先進国の経済成長率に比べて2倍以上の高い成長を続けた。
(2) しかし、今後の中長期的に豪経済は、様々な改革をしない限りは潜在的な経済成長率を下回った水準で推移するであろう。
(3) 過去2年間にわたり豪経済は過去の平均的な成長率を下回り、失業率は6%台まで上昇し、その結果、実質所得は低下している。
(4) 今後の景気の更なる失速を回避するためには、金融面で豪景気を下支えつつ、その一方で(規制緩和や改革で)生産性を高め、更には、住宅バブルが弾ける等の金融混乱が起きないようにすべきである。
(5) IMFとしては、今後の豪経済の景気減速に対して、RBAが更なる政策金利の引き下げの用意がある事を歓迎する。 また、住宅市場動向については注視する必要があるが、豪金融監督庁はこれをうまく管理監督で来ることを期待している。
(6) 豪の税制については、財政赤字削減の観点から、幅広い消費税の引き上げと、持続維持可能な年金システム維持の観点から現在の支給金額の削減と、経済活性化の観点から企業減税が必要である。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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