2010/09/29 05:35 | 昨日の出来事から | コメント(4)
世界のガソリン税の比較
今週号の英誌エコノミストに世界のガソリン税に関する記事がありましたので、ご紹介したいと思います。
読者の皆様は、日本のガソリン税はかなり高いとの御認識の方も多いと思いますが、実は、それほどでもないことが分かります。
まず、世界で最もガソリン税の高い国はトルコで、1ガロン(約4リットル)当たり、4.5ドルの税金がかかっています。 次いでドイツの3.25ドル、イギリスの3.1ドル、フィンランドの3.1ドルが続き、フランスは、3ドル、イタリアで2.8ドル台とずらりとヨーロッパの国々が並びます。
それ以降は、2ドル台後半にアイルランド、スエーデンが続き、2ドル前半にスペイン、韓国が続いてようやく日本が来ます(約2ドル)。
その後は、国土の大きい国がずらりと並びます。 私の住むオーストラリアは1ガロン当たり1ドル近辺ですし、カナダは0.8ドル台、アメリカに至っては0.39ドルと低い水準に留まっています。 「いくら国土が広いからと言って、ガソリン税を低く抑えている事が、アメリカ人がヨーロッパ人に比べて車で移動しすぎる理由の一つに挙げられるのも無理はない」と英誌エコノミストは指摘しています(確かにイギリスに比べてアメリカのガソリン税は約8分の1)。
ユニークなのは、メキシコで、OECD加盟国の中で唯一ガソリンに対して国の補助金が出て安く値段を抑えています(国民の所得に対してガソリンが高い為だそうですが、その実は、どこかの国と同じ国民に対する人気取りのバラマキ?!)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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4 comments on “世界のガソリン税の比較”
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ディーゼル車とガソリン車の普及率の違いもあるのではないのでしょうか?
実際はどうか分かりませんが、欧州では環境にやさしいといわれるディーゼル車が普及していると聞きますがどうでしょう。
ガソリン税だけだと日本が特別に高いとは思いませんが、車検制度や重量税等トータルで車を持つことを考えた場合に日本は決して安くないと思います。
ベネズエラをデータに加えたほうが
いいと思うけどな。
日本とヨーロッパのガソリン価格の差
なんて誤差になるから
安すぎるんです。省エネする動機がないですね。
中国やインドのガソリン税も知りたいです。