2015/03/26 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA, 「不動産リスクが増大」と懸念
昨日、RBAは、豪金融監督庁と共同で行ってきた豪銀行の不動産ローンの貸し出しに関するレビューを発表し、その中で「国内銀行の中には、貸し出し姿勢を見直すよう指導する必要のある銀行がある」と指摘しました。主な内容は以下の通り。
(1) 一部の都市において住宅及び商業用不動産が高騰し、これに関連して銀行間の貸し出し競争が激化している。
(2) 昨年12月に金融監督庁と合同で貸し出しに関する方針が導入され、全てのローンの半分に関して見直しが進み、現在は個別の金融機関に対する監査が入っているが、中には「規制当局の関心を引くような銀行(貸し出しに問題のある銀行がある)」があり、そのような銀行に対しては、「貸し出し姿勢の見直し」を指導していく。
(3) 今回の規制導入によって、直ちに不動産市場に対するローンの認可件数が失速するとは考えていないが、規制当局によるローンの監視体制強化は、豪経済のリスク拡大に対する一定の抑止効果があると考えている。
RBAとしては、国内需要の低迷を補っている住宅関連産業の好調を維持しつつ、一方で、安易な銀行の貸し出しの増加によって将来的に豪の金融市場リスクが増大しない為に、これ以上の金融緩和には二の足を踏まざるを得ない現状が改めて浮き彫りになっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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