2015/03/18 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、3月の定例理事会議事録から
昨日、今月3月3日に開催されたRBA定例理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 理事会としては、豪経済成長率が平均的な成長率を下回り、失業率が上昇する傾向の中にあって、超低金利を背景に住宅価格が上昇していることに対する透明感がある為、当面は現在の政策金利を維持することを決定した。
(2) 為替水準については理事会メンバー中9名が、世界的な原油価格下落に伴う鉱山商品価格下落に対して豪ドルが対米ドルに対して、まだ割高との表明があった。
(3) 今後の見通しに対しては、インフレ率が目標とする2~3%の下限水準で推移し、更には、豪経済を金融面でより支える必要があると判断すれば(特に鉱山関連産業の設備投資を後押しする必要があると判断された時には)、適切な措置を取る(更なる政策金利の引き下げもありうる)。
(4) 豪の住宅市場に関しては、住宅市場の好況感が豪経済を下支えする側面がある一方で、(住宅バブルがはじけた際に不良債権が表面化して)金融市場を不安定にする側面を抱えている。
(5) 賃金や個人所得に関しては、過去の平均値を下回る状態が続いており、引き続き労働市場では失業率の上昇や賃金カットの圧力がかかっている。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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