2015/03/12 05:14 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の住宅ローン認可件数は3.5%減少
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した1月の豪の住宅ローン認可件数は前月比3.5%減少しました。 事前の市場関係者の予想では-2%でしたので予想以上に減少した形になっています。 また、1件当たりの住宅ローンの借入金額は、持ち家については1%の減少しましたが、投資用住宅に関しては僅かに0.1%の減少に留まっています。
内訳としては、初めて住宅を取得する個人の住宅ローン申請件数が、12月の14.3%減少から14.2%の減少にやや下げ止まり感が出ていますが、若い世代が新規住宅取得するには高すぎるようです。 これによって豪の住宅ローン残高は前月比0.6%減少してAUD30.244bnとなっています。
CommSec のエコノミストSavanth Sebastian氏は、「今回の数字は2月のRBAによる政策金利引き下げ前の数字であるから、今後は再び増加に転じるであろう」とコメントしています。
一方で、JP Morgan エコノミスト Ben Jarman氏は「個人の住宅ローンは減少傾向にあるが、投資用住宅ローンに関しては、RBAや監督官庁が期待したほどローン増加に歯止めがかかっていない」とし、「RBAの望むような住宅市場(特に投資用住宅)の過熱感がなくなるまでは、RBAによる更なる政策金利の引き下げは困難となるであろう」と警戒感を示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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