2015/02/20 05:16 | 昨日の出来事から | コメント(0)
S&P, 豪のAAA格付けの見直しを示唆
昨日、大手格付け機関S&Pが、現在の豪の長期格付について、最近の豪の主力輸出鉱山商品である石炭と鉄鉱石の価格が大きく下落していることを背景に、これに関連する設備投資が大きく減少し、失業率も上昇していることから、今後、更なる金融危機に直面した際には、現在のAAA格付けを維持すことが危うくなるとの見通しを示しました。
S&Pのソブリン アナリストCraig Michaels氏は「世界的な金融危機などの外部ショックによって、豪の財政赤字に重大なインパクトを与える可能性がある」とコメントしています。
また、最近、ゴールドマン サックスが試算したとことによれば、豪の鉄鉱石価格がかつてのピーク時の高値から半分に下落する状態が、今後、10年間続いた場合には、AUD500bn(日本にして約4.5兆円)の国民所得の損失となると試算しています。
これを受けて、為替市場では豪ドルが他通貨対比で売られ、対米ドルでは0.78ドル台半ばから0.77ドル台後半にまで値を下げています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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