2015/02/10 05:25 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、1月の求人広告件数は1.3%増
昨日、民間のANZグループが発表した1月の豪の新聞及びインターネットに掲載された求人広告件数は、前月比1.3%増加、前年同月比では10%の増加となっています。
ANZ のチーフエコノミストWarren Hogan氏は「足元の広告件数は上昇しているが、失業率は2015年内に6.5%まで上昇すると予想されており、我々としてはRBAが3月頃に更に政策金利0.25%を引き下げると予想している」とコメントしています。
また、この日、豪とは直接関係ありませんが、中国の1月貿易統計が発表され、輸出は12月の9.7%増から一転して3.3%減少しました。事前の予想は+4%でしたので市場では驚きをもって捉えられました。 また、1月の輸入実績は前月比2.4%下落し、前年比では19.9%も減少しています。
ANZ のエコノミスト Li-Gang Liu 氏と Hao Zhou氏は顧客向けのレターの中で
1. 中国の製造業は、国内外の需要がともに停滞しているために、業績悪化圧力が非常にかかっている。
2. にもかかわらず、国内製造業、特に鉄鋼業は過剰設備の整理が進んでおらず、年内にこれが改善さるとは期待できない。
とコメントしています。
尚、2014年の中国の経済成長は7,4%でしたが、中国政府は今年の経済成長率を7%程度と前年に比べて更に失速する事を見込んでいます。 当然のことながら、オーストラリアの最大の貿易相手国である中国経済の停滞は豪の貿易悪化に直結しており、こうした事も豪のエコノミストが更なる政策金利の引き下げを予想する理由の一つになっています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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