2015/01/16 06:20 | 昨日の出来事から | コメント(1)
豪、12月の失業率は6.1%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した12月の豪の失業率は11月の6.2%から0.1%低下して6.1%となりました。 主な内訳としては、12月には48,000人の正規雇用が増加し、非正規雇用は10,600人減少しています。 また、労働参加率は若干増加して64.8%となっています。 その結果、失業者数は16,200人減少して76万人ですが、この数字は、求人広告件数の5倍以上にあたり、引き続き雇用の厳しい状況が続いています。
尚、この数字の発表の1時間ほど前には、ANZが「RBAは今後、半年以内に政策金利を2回(合計で0.5%)引き下げる」との見通しを発表したばかりでした。 また、多くの市場関係者は、トニー アボット現政権が今後5年間で毎月18,000人の雇用を創出すると公約していますが、これに対して大きな疑問を抱いていましたが、今回の数字に関しては、これを払拭するものとなっています(しかし、「あくまでも一時的な雇用増加に過ぎない」との見方は引き続き市場に強く残っています)。
ANZのチーフ エコノミストWarren Hogan氏は「2015年の豪のインフレ率は、昨年7月以降に原油価格が60%以上の下落している事から、エネルギー価格を中心にディスインフレ圧力がかかると予想される。 また、来週発表されるIMFの今年の世界経済の成長率は、ヨーロッパや日本、中国などの成長率が下方修正される可能性が高く、豪の経済成長率も(平均的な経済成長率よりも)低い水準で推移するだろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “豪、12月の失業率は6.1%に低下”
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豪の内向き政策が効いて、労働者の選択権が大きくて、いやな仕事には
つきたくないので、みかけの失業率が高いのでは?
財政も健全で、いざとなれば政府が予算出動できる余裕もあるようですし。
正規雇用が増えているというのは、世界的に見ても少ないので、これが
できるという事はオーストラリアは堅調というように見えます。
あくまで統計からで、現地の実感のほうが重要です
食べる困る事のない先進国における課題は失業ではなくて、労働の質の
改善、”正規雇用率の増加”で景気回復と伴にあるべき姿でしょう。