2015/01/09 05:24 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の新規住宅着工許可件数は+7.5%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2014年11月の豪の新規住宅着工許可件数は前月比で+7.5%となり、1980年代から統計を取り始めて最も高い水準となりました(件数にして18,245件)。事前の市場関係者の予想では-3%でしたので市場では驚きをもって捉えられました。
主な内訳としては、1戸建て新規住宅着工許可件数は0.3%減少しましたが、その他の集合住宅やマンションなどの新規着工許可件数が+16.7%の増加となっています。
為替市場では、昨日の数字を受けて豪ドルは他通貨対比で買われています。
National Australia Bank のシニア エコノミストSpiros Papadopoulos氏は「今回の数字を受けて、今後も建築業界は堅調に推移することが予想される」と指摘しつつも「新規住宅建築の大半が新規マンション建築であることが懸念材料である」とし、「ヴィクトリア州などの一部の主要都市ではマンションの供給過剰感が出始めている」と指摘しています。
また、JP Morgan のエコノミスト Tom Kennedy氏も「今回の数字は、2014年後半に出ていた豪の住宅市場の失速感を払拭するものである」とし、「RBAの政策金利は当面は現状維持のスタンスを継続するであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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