2015/01/07 05:30 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月の貿易赤字はAUD925mn
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の11月の貿易収支は、季節調整後で925mnの赤字でした。 また、 同局は10月の貿易収支をAUD877mnの赤字に下方修正しています(赤字幅の減少)。 事前の市場関係者の予想はAUD2bnの赤字でしたので予想よりも赤字が少なくなり、 ABSは「11月は輸入、輸出ともに1%増加した」と指摘しています。
National Australia Bank のシニア エコノミストSpiros Papadopoulos氏は「11月の貿易収支が予想よりも少なかったのは、鉱山商品価格の下落が続く中、豪の鉄鉱石の輸出が数量ベースで増加した為に、価格ベースの下落をカバーし、結果として貿易収支の赤字の減少につながった」とコメントしています。
また、CommSec chief economist Craig James氏は「最近になってLNGの輸出が始まり、豪の貿易収支に貢献し始めており、今後もLNGの輸出は増加傾向を辿るであろう」と指摘しています。
また、この日、全豪自動車協会が発表した2014年の豪の新車自動車販売台数は1.1万台強と2013年の1.3百万台に比べて13%減少しました。 主な内訳としては、トップのトヨタが201,501台で前年比5.2%減少し、第2位のホルデンが106,092台で前年比5.3%減少しました。
尚、ホルデンは、アメリカのフォードとの合弁会社による豪唯一の国産自動車会社でしたが2017年に豪の生産を終了することになっています。 また、トヨタもこれに合わせる形で、豪での現地生産を終了し、豪国内で現地生産する自動車会社は2017年にはなくなります(いわゆる製造業不在のオランダ病と同じ)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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