2014/12/17 14:29 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,12月の議事録から
昨日、12月2日に開催されたRBA理事会の議事録が公開されました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 理事会メンバーは、豪経済の今後の展開がもっとはっきり見えてくるまでは現行政策金利を維持することで合意した。
(2) 豪経済を下支えするためには、特に、鉱山関連商品価格が世界的に下落する中にあって、豪ドルは更に下落する必要がある。
(3) その一方で、現在の鉱山関連産業は、これまでの設備投資が実際に稼働して生産する時期に来ており、商品価格は下落している中、輸出は増加している。
(4) また、現在の低金利は、住宅市場を下支え、更には個人消費の増加に引き続き寄与している。
(5) 理事会のメンバーの中には、2014年豪の第3四半期のGDPの数字を受けて、今後の政策金利引き下げの可能性を言及したものの、その引下げの具体的な要因については言及しなかった。
以上のようにRBAとしては、政策金利の引き下げについては慎重なスタンスを崩していませんが、一方で、現在の短期金利市場では、2015年5月には0.25%の引き下げを100%織り込む水準で取引されており、2015年8月には更に0.25%の引き下げを40%織り込む水準まで短期金利先物価格は上昇しています(金利は低下しています)。
また、主要金融機関のエコノミスト(Westpac, National Australia Bank, Goldman Sachs, Deutsche Bank and AMP Capital)も2015年には、RBAの政策金利の引き下げを予想しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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