2014/10/10 14:40 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月の失業率は6.1%に上昇
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した9月の豪の失業率は前月の6%から6.1%に上昇し、10年ぶりの高い水準となりました。 また、雇用者数は30,000人減少しています。事前のエコノミストの予想では、7月と8月の雇用統計の集計相違があったとしても、足元の雇用データが改善していましたので、雇用者数は増加するとみていましたが、実際は減少しています(ただし、数字の推移については、当面は様子を見る必要があります)。
主な内訳としては、季節調整前の9月の正規雇用者数は22,000人増加して8百万人となりましたが、一方で非正規雇用者数が5.1万人減少して3.6百万人となっています。これによって失業者数は11,000人増加して746,000人となり、労働参加率は0.2%減少して64.5%でした。
National Australia Bank シニア エコノミストDavid de Garis氏は「今回のABSの雇用統計については、ここ2か月の数字が間違っていた為、今後の労働市場をどう追跡していいか信頼性にやや欠ける」とし、「今後、毎月のデータを見ながら、ABSがどういった季節調整を行っていくか見極める必要がある」と、引き続きABSの雇用データを精査していく姿勢を表しています。
一方で、JP Morgan のエコノミストTom Kennedy氏は「今回の数字を見る限りは、労働市場はやや弱含んでおり、今後、失業率は緩やかに上昇していく可能性がある」と指摘し、「我々としては、2015年第1四半期にかけて失業利率は6.2~6.3%程度まで上昇し、その後は緩やかに5%台まで低下していくだろう」と今回の数字を踏まえた見通しを示しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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