2014/10/09 14:12 | 昨日の出来事から | コメント(0)
7月、8月の雇用データの集計相違を認めたABS
昨日、ABS(オーストラリア統計局)は、今日(10月9日)の雇用統計の発表を前に、「7月、8月に発表した豪の雇用データの集計に当たって、定期的な季節調整を勘案しないまま数字の集計をした」と、発表した数字の集計方法に誤りがあったことを認めました。
特に、8月の雇用データでは、新規雇用者数が1978年以来、最も高い12,000人と発表されました。 事前の施肥場関係者の予想はわずかに10,000人の雇用増でしたので、市場では、この数字の発表を受けて豪ドルが大きく買われて上昇し、混乱を極めました。
その一方で、7月に発表した失業率が、その前の月の6%から12年ぶりに高い6.4%まで急上昇した時も市場は混乱しました。
ABSの統計集計担当のJonathan Palmer氏は「過去のデータについては個別に見直しをし、10月及びそれ以降の雇用統計に関しては、適切な季節調整を行って数字がより意味のあるものにしていく」と発言しました。
AAP のチーフ エコノミスト Garry Shilson-Josling氏は「8月の雇用者数121,000人の増加は、30,000人の増加に、また7月の新規雇用者数は4,100人の減少から4,000人の増加に修正され、 失業率も7月、8月共に6%となるであろう」とコメントしています(実質的に7月、8月の雇用データを統計から抹消し、6月の数字を基準にして9月以降の雇用データを集計することを意味します)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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