2010/03/30 05:35 | 昨日の出来事から | コメント(0)
世界の有名都市オフィス 賃貸料の比較
今週の英経済雑誌エコノミストにCB Richard Ellice(不動産コンサルタント)による世界の有名都市のオフィス賃貸料(2009年第4四半期)(オペレーションコストを含む)の比較が出ていましたのでご紹介します。
第1位は、ロンドンで1平方メートル当たりのオフィス賃貸料は2,000ドルで、前年同期比で11%上昇しています。 第2位は、東京の同1,700ドルで前年比−29.2%となっています。 第3位が香港の同1,500ドルで前年比−22.8%となっています。
続いて4位にモスクワが位置して1,400ドルで前年同期比−30.1%、5位がインドのムンバイの1,350ドルで前年同期比−17.2%、6位にパリの1,250ドル(−6.8%)、7位にドバイの1,150ドル(−27.3%)となっています。 ちなみにNYの賃料は700ドルで同−21.3%となっています。
以上のように世界金融恐慌の影響がオフィス賃貸料に大きく反映された形になっていますが、最も下落率の大きかったのは意外にもシンガポールで、オフィス賃貸料は600ドルで前年同期比−46.4%です。
このように世界主要都市のオフィス賃貸料が下落する一方で、サンパウロは同1,000ドルと前年同期比60.8%上昇し、シドニーも同550ドルと前年同期比11.7%上昇しています。
さて、これらを見て、気づくことは、東京が大きく3割近く下がったと言っても、いまだにロンドンに次いで世界第2位の賃料の高さを誇り、NYのそれと比べてまだ2倍以上もあってオフィス賃貸料の割高感は否めず、今後も賃貸料は下落圧力がかかりそうです。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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