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The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2012/06/10 09:47  | 昨日の出来事から |  コメント(1)

サッカー日本は、オーストラリアに勝つ?!


いきなり、相場とは場違いのサッカーのお話になってすみません。しかも、私は、サッカーは観戦するだけで実際にプレーしたのは中学の体育の時間だけという全くの素人なのですが、オーストラリアに移住して、何かと向こうのスポーツ番組を見ている手前、色々と気づくことがあります。 そこから導き出されることが
今回の6月12日の日本―オーストラリア戦では、「日本が勝つ」という素人予想でした。

ちなみに、オーストラリアでは、サッカーをするプレーヤーのことを、オーストラリアのカンガルーをもじって「サッカルー」いう愛称で呼ばれ、ラグビー、クリケットに次いで人気のあるスポーツです。

そんな、オーストラリアでも人気の高いスポーツで、しかも世界ランキング24位のオーストラリアに、世界ランキング23位の拮抗している日本が、「勝てる」と私が言い切る根拠は何かと言いますと、今、オーストラリアのサッカー業界は、観客動員数が伸び悩み(と言いますか減少し)、多くのサッカー グラブは赤字に陥って経営難になってしまっている背景があります。 今回、私が住んでいるブリスベンで日本対オーストラリア戦の試合が行われるのですが、このブリスベン近辺のゴールド コーストのサッカー クラブに至っては、「解散するか、身売り」の話まで出て、選手はゲームどころではありません。

更に、オーストラリアのサッカー協会内で、クラブの運営方針を巡って内紛がおこり、新たなサッカー協会を立ち上げる動きまで出てくる始末。 こんなサッカルーのお家事情では、海外でプレーする人を除いては、自分の明日も覚束なくなってきており、とても試合どころではないのです。

以上のことから、今のオーストラリア チームのファンダメンタルズは、20年前に日本で初めてプロ サッカーが始まり、今や、プロ野球に次ぐ国民的スポーツとなるまでに成長した勢いのある日本サッカーのファンダメンタルズと根本的に違うことに注目して、そうした予測をしたのでした。

それはあたかも、かつての経済大国日本が、かつての後進国、中国に抜かれていく姿に重なり、こうしたファンダメンタルズの勢いがどれほど重要であるか、読者の皆様も容易にご理解できると思います。

そこに加えて、素人の私ですら「すごいなあ」と思うプレーヤーが、あれほどたくさんいる今回の日本サッカーは、ファンダメンタルズの強さの上に、個々のプレーやの強さが乗っていますので、この勢いを止めることは、かなり困難です。よって、アジア最終予選では、日本はダントツ1位でアジア最終予選を通過するのではないかというのが私の予想です。

経済も、相場も、スポーツも「ファンダメンタルズ(基礎的要因)に裏付けされた個々のプレー(私がよく申し上げる『着眼大局、着手小局』が大事なんだなあ」と、最近、相場の流れに乗れていない私としては、自省しつつ痛感した次第です。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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One comment on “サッカー日本は、オーストラリアに勝つ?!
  1. ペルドン より
    武蔵五輪書

    遠き所を近く見、
    近き所を遠く見ること・・・

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