2012/06/07 06:45 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2012年第1四半期のGDPはプラス1.3%
昨日、豪の2012年第1四半期のGDOPが発表され、前期比でプラス1.3%増加し、年率は4.3%となっています。 事前の市場関係者の予想は前期比でプラス0.6%でしたので2倍以上も高い数字となっています。 ちなみに、豪2011年の年間のGDPはプラス2.3%で、中期的な目標値であるGDP増加トレント3.5%を大きく下回りましたが、今回の数字は、中期的な目標値をも上回る高い数字となっています。 主な内訳としては、引き続き、高山部門が好調であり、設備投資も好調で、個人消費も下支えしています。
一昨日のRBAの理事会でヨーロッパ信用不安の再燃、中国経済の失速、アメリカ経済の低迷を受けて予防的に政策金利を0.25%引き下げましたが、昨日の数字を見る限りでは、豪経済は、海外のマイナス要因を吸収して引き続き経済が拡大していることを示した形になっています。
政府筋のWayne Swan財務長官は、「同じ先進国の中にあって、豪経済は驚くほど経済成長している」とし、「2012年第1四半期に限ってみれば、先進国の中で最も高い経済背帳をしている」とコメントしています。
しかし、市場関係者は、豪経済の今後の景気見通しについては懐疑的で「豪経済がこのまま景気拡大し続けるとは考えづらく、いずれ、海外のマイナス要因の影響を受けるであろう」と慎重姿勢を崩していません。 特に、現在、鉱山部門で計画されているAUD500bnの設備投資は、中国の景気失速で、将来的に見直しされる可能性が高いと指摘しています。
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