2014/01/17 15:12 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、12月の新規雇用者数は20年ぶりの低水準
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2013年12月の失業率は、前月と変わらずの5.8%でしたが、新規雇用者数は、事前予想では前月比プラスの新規雇用者数でしたが、実際は32,000人の減少でした。 これによって豪全雇用者数は11.63百万人となり、2013年通年ベースでは僅かに5,000人しか雇用は増加しておらず(率にして僅か0.5%の増加)、1992年以来の低い水準となりました。
地域別では、鉱山関連産業の多い西オーストラリアでは失業率は4.3%から4.6%に上昇しましたが、シドニーのあるNSW(ニュー サウス ウェルズ州)は5.8%となり、私の住むクイーンズランド州は5.9%と落ち着いていますが、製造業の盛んなヴィクトリア州や西オーストラリア州では、豪唯一の自動車メーカーホルデンによる国内生産撤退の影響を受けてそれぞれ6.2%と6,7%に上昇しています。
また、失業者数はこの12か月間で62,000人増加し(率にして9%以上増加し)、72.2万人となっています。 失業率が5.8%に留まったのは、失業者が職を探すことを諦めた為に(一時的に放棄した為に)、低い水準に留まったに過ぎず、そのことは労働参加率が64,6%に低下した事からも窺えます。これが通常の水準である65%以上に増加した場合、失業率は6%台まで上昇すると市場関係者は考えています。
為替市場では、この日の失業率の発表を受けて、豪ドルは他通貨対比急落し、対米ドルでは3年半ぶりに安い0.88ドル近辺まで急落し、その後は0.87ドル台後半まで値を下げています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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