2012/05/31 06:28 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、小売売上高、1年振りにマイナス
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した4月の小売売上高は、季節調整後でAUD21.2bnで前月比−0.2%となり、昨年6月以降初めて減少に転じました。事前のエコノミストの予想ではプラス0.2%でした。
主な内訳としては、家庭用品が0.8%減少し、デパートの売り上げも1%減少し、衣類や靴、アクセサリー等は0.1%の減少となっています。 その一方で、コーヒーショップやレストランの売り上げは引き続きプラスを維持しました。
昨日の数字の発表後は、為替市場では豪ドルが他通貨対比急落し、対米ドルでは0.9820ドル台から0.9770ドル台まで値を下げました。市場では、6月のRBA理事会で0.25%の政策金利の引き下げを織り込んだ水準で取引されており、昨日の数字を受けて一部には、7月に更なる政策金利の引き下げと見込む向きも出始めています。
CommSec のチーフ エコノミストCraig James氏は「RBAは、政策金利の引き下げを6月5日の理事会の議題に乗せなければならないであろう」とコメントしています。
また、Citigroup のエコノミストJoshua Williamson氏も「今年年央から導入される二酸化炭素税の導入に合わせて政府が支払う弱者救済金を勘案しても、今後、豪の小売売上高が力強く上昇に転じる要因が見当たらない」とし、「また、最近よく見かける豪企業の人員削減や、ヨーロッパ信用不安再燃に伴って、消費者の心理状態は『今は貯蓄し、後で買う』」となりつつあるとしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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