2013/10/11 14:49 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、9月の失業率は5.6%に低下
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の9月の失業率は、前月の5.8%から5.6%に低下しました。 しかし、その一方で、労働参加率(総労働人口に対する就業者の割合)は2006年以来の低い64.9%に留まりました(もし、労働参加率が66%まで上昇したとすると、失業率は6.5%程度まで上昇するとの試算があります)。
事前のエコノミストの予想では新規雇用者数は、事前のビジネス信頼感指数が上昇していたことから15,000人の増加を見込んでいましたが、実際にはそこまで雇用が増えていなかったことが分かりました。
内訳としては、正規雇用者数は5,000人増加して8.1百万人となり、非正規雇用者数は4,100人増加して3.5百万人となっています。 一方で、求職者数も若干減って687,000人となっています。
NAB(National Australia Bank)のシニア エコノミストの David de Garis氏は「9月の総選挙で自由党連合(企業経営者寄りの政党)が勝利したので、雇用が拡大することが期待されたが、実際には、殆どフラット(変わらない状態)であった」とし、「今回の雇用統計の結果を受けて、来月のRBAの定例理事会では、近く発表される消費者物価が相当低い水準でない限り、更なる政策金利の引き下げは議題にならないであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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