2012/03/16 05:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、3月の消費者期待インフレ率は2.7%に上昇
昨日、民間のThe Melbourne Institute による3月の消費者期待インフレ率は、2月の2.5%から、3月は2.7%に上昇しましたが、今のところはRBAが中期的な目標とする2〜3%のレンジの中におさまっています。
ただ、政策当局者を悩ませているのは賃金上昇期待が高い水準に留まっており、具体的には今年の2月の年間賃金上昇率は4.5%と昨年11月の同3.7%に比べて大幅に上昇しています。
また、今後の賃金に対して消費者は3.5%程度の上昇を期待しており、これもRBAの予想の範囲を越えています。その背景には、現在の豪の労働市場がほぼ完全雇用に近い状態にあり、特に、技能を持った技術者は、雇用需要に追い付いていない状態にあります。
また、住宅価格の上昇率もRBAの予想の範囲を大きく越えていますが、その一方で、その他の物価(特に輸入価格)は、豪ドル高のお陰でかなり落ち着いています。
Melbourne Instituteは、「今後、RBAは、労働市場からのコストプッシュインフレを懸念する一方で、豪ドル高を背景に国内生産の弱含んでおり、政策金利の運営に難しいかじ取りを迫られることになる」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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