2013/09/11 15:01 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、8月のビジネス信頼感は9ポイント改善
昨日、民間のNAB(national Australia Bank)が発表した8月のビジネス信頼感は、9月の総選挙でこれまでの労働党政権から自由党連合政権に代わることで、企業家にとってはプラスの政策がなされるとの期待から、前月に比べて9ポイント上昇して、それまでのマイナス3から一気にプラス6ポイントになりました。 これは2年ぶりの高い数字となっています。
一方で、現在のビジネスの状態を表すビジネス コンディションは引き続き低迷し、僅かに1ポイントだけ改善してマイナス6ポイントでした。 その主な内訳としては、小売売上は、豪ドル安と輸入価格の上昇によって仕入れコストが上昇して5年ぶりに低いマイナス16ポイントに留まり、また、労働コンディションは7月のマイナス5ポイントからマイナス9ポイントに悪化しています。
NAB のチーフ エコノミストの Alan Oster氏は
(1) 8月の政策金利引き下げと豪ドル安にとって、ビジネス信頼感は大きく改善し、ビジネス信頼感の改善が、早晩、ビジネス コンディションの改善につながると考えている。
(2) 特に、今回は政治的にこれまでの大きな政府(増税と労働者寄りの政策)から、小さな政府(減税と財政削減)更には、企業家寄りの政策が行われるとして、大きく期待が高まっています。
(3) しかし、その一方で、豪ドル安に依る輸入インフレの影響と、更には労働市場の改悪(引き続き賃金上昇圧力が高いこと)が、今後の豪経済の最も大きな懸念材料になっている。
(4) 我々としては、こうした懸念材料を金融政策の観点から支援する意味で、11月にあと25p政策金利を引き下げると考えている。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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