2013/09/04 14:18 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA, 政策金利を据え置き
昨日、RBAは定例理事会を開催し、現行の政策金利の据え置きを決定しました。 理事会後のGlenn Stevens総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 現在のオーストラリアにおいて、経済成長率は、我々が想定している成長トレンドをやや下回る水準で推移している。
(2) これは、中国の景気の失速によって、豪の主力産業である鉱山関連ビジネスが大きく失速した為で、今後、豪経済が鉱山関連産業依存型から脱却するためには、まだ暫く時間がかり、その間は、引き続き景気は弱含むことが予想される。
(3) RBAとしては2011年以来、8度にわたる政策金利の引き下げによって、鉱山部門依存型の豪経済の転換を促し、それに伴う失業率の急上昇を押さえ込むことに専念してきた。
また、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した豪の7月の小売売上高は、前月比マイナス7.9%と、一年ぶりの大幅減少となっています。 これを見てもわかるように、一昨日は住宅産業の回復感が鮮明になる景気指標が発表された一方で、引き続き小売売上は低迷をしており、豪経済はなかなか本格的な回復基調を辿ることは難しいようです。
また、昨日、ブルムバーグが行ったエコノミストへのアンケートにおいて、今後、6か月以内にRBAが政策金利を引き下げるかどうかについては、エコノミストの間で二分するなど、豪経済の現状はどちらともいえない状況にあることが、アンケートの結果からも窺えます。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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