プロが語る世界情勢・政治・経済金融の最前線!

The Gucci Post [世界情勢・政治・経済金融 × プロフェッショナル]

2013/09/03 13:30  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、8月の製造業指数は4.4ポイント改善


おはようございます。

昨日、民間のAIGグループが発表した豪の8月の製造業指数は、前月比4.4ポイント改善して46.4ポイントとなりましたが、引き続き好調不調の分かれ目である50ポイントを25か月連続で下回っています(これは21年ぶりに悪い数字です)。

足元の製造業の回復は、主に4月から7月にかけて豪ドルが米ドルに対して15%程度安くなったことによって、賃金や製品価格に競争力が回復してきたためです。

AIGのチーフ エグゼクティブのInnes Willox氏は「豪ドル安が浸透し、一部の産業に価格競争力が回復し始めている」としながらも、「輸出関連産業は引き続き低迷している。というのも(豪ドル安の為に)輸入価格が上昇した為に、国際競争力は、さほど改善していないからである」とコメントしています。

また、この日、民間のTD Securities/Melbourne Institute が発表した8月のインフレ指数は、前月比プラス0.1%でした(ちなみに6月はフラット、7月はプラス0.5%でした)。

TD Securities のAsia-Pacific researchのヘッド Annette Beacher氏は「引き続きインフレ指数は、RBAが中期的なインフレ率の目標値である2~3%の下限に位置している」とし、引き続き政策金利引き下げの可能性を残しているとしています。

一方で、この日に発表されたRP Data-Rismarkによるオーストラリア各州都の住宅価格インデックスは、前年比プラス5.3%となり、住宅価格の回復基調が鮮明になってきています。地域別では、西オーストラリアの州都パースは9%以上も上昇し、シドニーも7%上昇しています。 一方でタズマニアの州都ホバートは1.1%の上昇に留まりました。

更に、この日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した7月の住宅着工許可件数は、前月比プラス10.8%でした。 その内、個人の新規住宅着工許可件数は前月比プラス3.9%と、政策金利の引き下げ効果で回復基調がこちらも鮮明になってきています。

お知らせ:
尚、 本日はオーストラリアから日本に飛行機で移動する為、いただいたコメントに対してすぐにアップ ロード、あるいは、お返事が出来ません事をご了承ください。

よろしくお願いします。

前橋 拝

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。

当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。

コメントを書く

* が付いている欄は必須項目です

*

次のHTML タグと属性が使えます: <a href="" title=""> <abbr title=""> <acronym title=""> <b> <blockquote cite=""> <cite> <code> <del datetime=""> <em> <i> <q cite=""> <strike> <strong>

いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。