2013/08/07 15:16 | ドル/円 | コメント(0)
豪、政策金利0.25%引き下げ
昨日、RBAは市場の事前の予測通りに定例理事会で政策金利0.25%を引き下げ、1959年以来最も低い年2.5%としました。 また、今後の経済見通しについて政府、RBA共に引き下げています。
理事会後のRBA総裁Glenn Stevens氏の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) 最近の豪の物価情勢を勘案すると(2013年6月時点の物価上昇率は前年度対比プラス2.4%)、更なる政策金利の引き下げが妥当であると理事会メンバーの見解が一致した。
(2) 景気の今後の見通しについては、2013年末までは景気の失速が見られるが。2014年年には景気は回復に向かうであろう。 また、失業率も足元的には、ジリ高傾向を辿るであろう。
(3) 為替に関しては、更に一段の豪ドル安があるかもしれないが、そのことが豪景気の下支え要因となって。豪経済にプラスに働くであろう。
これを受けてANZのチーフ エコノミストのIvan Colhoun氏は「RBAは今回の政策金利引き下げの理由を幾つか述べているが、本来あれば、もっと掘り下げた議論がなされるべきなのに今回はなかった」とし、今回の政策金利の引き下げに政治的な配慮(9月に総選挙がある)もあったことを仄めかしています。
また、金融市場では。今回の政策金利の引き下げによる景気の底上げ効果は限定的との見方が多く、2013年末までに更に0.25%の政策金利の引き下げを織り込み始めています。
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