2013/07/31 15:22 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA総裁、政策金利の引き下げを示唆
昨日、RBA総裁Glenn Stevens氏は、企業家向けの講演会でスピーチをしました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 現在の経済環境下にあって、政策金利を引き下げることを判断する際に、その妨げとなる要因は、今の処は見当たらない。
(2) 政策金利の引き下げの時期であるが、これはマクロ経済全体から判断するものであって、政治的な要因で(11月の総選挙を見越して)なされるものではない。
(3) 現在の豪ドルの為替水準は、今年の4月以降で10%程度下落しているが、これは豪景気が失速していることと政策金利の引き下げによるものであり、驚くものではない。 また、今後、豪のマクロ経済の観点から豪ドルが一段と売られる局面があったとしても、それも驚きに値しない。
昨日の発言を受けて、短期金利市場では、来週の火曜日に政策金利 0.25%の引き下げの75%織り込む水準まで市場金利は低下しました。 また、豪ドルも他通貨対比で売られています。
また、同日、ABSオーストラリア統計局)が発表した6月の建築着工許可件数は、季節調整後で前月比7%下落しました。
Housing Industry Association (オーストラリア住宅産業協会)のシニア エコノミストの Shane Garrett氏は「現在の住宅業界は、この業界の景気を下支えする支援(財政及び金融政策の支援)が必要であるとし、出来るだけ早い時期にRBAが政策金利を引き下げることに期待をにじませています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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