2013/07/17 15:23 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、7月のRBA議事録から
昨日、7月のRBA定例理事会の議事録が公開されました。主な内容は以下の通りです。
(1) 現在は豪ドルの為替水準の調整が起こっており、現在の金融緩和政策は金融面と為替面の両方から景気を刺激している。 従って、現在はこれまでの金融緩和政策の効果を見極めている時間帯であり、我々は現行の金融政策を維持することが妥当であるとの見解で一致した。
(2) 理事会のメンバーの一人は、現在の豪ドル安の進行によって、豪のインフレ率が平均的な水準よりやや高くなっていると指摘した。
(3) 鉱山資源のブームが、まだ終わっていないとすれば、現在はピークに近い。 その一方で、現在は豪ドル安が進行しており、これが鉱山関連産業の失速に対するクッションとなって景気の悪化を食い止めている。
(4) 現在の政策金利の効果は、広くいきわたりつつあり、今後も更に浸透していくであろう。
今日の議事録の公開を受けて、足元的には政策金利の引き下げはないとして、為替市場では、豪ドルは対米ドルに対して0.5ポイント上昇しました。 また、短期金利市場でも、議事録が公開されるまでは、8月に政策金利の記下げを64%織り込む水準で取引されていましたが、公開後は今年の12月までに0.25%の政策金利を織り込む水準まで金利引き下げ期待は後退しています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。