2013/05/31 14:49 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月の住宅着工件数は+9.1%
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した4月の豪の住宅着工件数は3月に比べて9.1%も増加しました。 ちなみに3月の住宅着工件数がプラス5.5%でしたので、RBAによる政策金利引き下げ効果が如実に住宅着工件数の増加に表れています。
これによって前年同月比では+27.3%を大幅の増加となり、内訳としては、一戸建ての住宅着工許可件数は2.5%の増加に留まりましたが、マンションや他の住居の許可件数は18%も増加しています。
一方で、この日、同局が発表した2013年第1四半期の設備投資額は2012年第4四半期に比べて4.7%減少してAUD38.5bnにとどまりました。事前のエコノミストの予想では+5%でしたので、足元の背設備投資の低迷が際立っています。 これは、世界的な資源価格の低迷に加えて、オーストラリアの最大の貿易相手国である中国の景気の失速がその大きな要因です。
今後の景気の行方は、鉱山部門の失速を住宅産業や建築業がこれにとって代わって豪経済の牽引役となれるかどうかにかかっています(多くのエコノミストは、足元的には住宅産業はしっかりしているが、中期的には長続きせずにいずれ失速するとの見方が大勢です)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。