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2012/03/09 05:49  | 昨日の出来事から |  コメント(0)

豪、2月の失業率は5.2%に上昇


おはようございます。

昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2012年2月の雇用統計は、雇用者数が15,400人減少し、その一方で失業者数は16,400人増加して失業率は1月の5.1%から5.2%に上昇しました。 事前の市場関係者の予想では雇用者数は5,000人増加し、失業率は5.1%と予想していましたので、予想よりも豪経済にとって悪い数字でした。

主な内訳としては、2月の正規雇用者数は、1月と変わらず8.1百万人で、パート タイム雇用者数が15,000人減少して3.4百万人でした。また、労働者の労働市場参加率も1月の65.3%から2月は65.2%に低下しています。

また、地域別では、ビクトリア州では1月の5.2%から2月は5.4%に上昇し、南オーストラリア州でも同5.1%から同5.2%に上昇しています。 一方でタズマニア州では同7.1%から7%に低下し、鉱山ブームに沸く西オーストラリア州では同4.1%から4%に低下しています(ちなみに現在のタズマニア州経済はリセッション入りと言われています)。

政府のBill Shorten労働大臣は「失業率について、一部に心配する向きもあるが、我々はかなり健全であるとみている。 一方で、今後、数か月に亘り、若干の失業率の上昇はあるかもしれない」と、「先進国OECCD加盟国の中でもオーストラリアの失業率は極めて健全である」と声明を出しています。

一方で、Nab(National Ausatralia Bank)のエコノミストSpiros Papadopoulos氏は、「今日の数字によって、今後、RBAが数かけ月以内に政策金利を引き下げる可能性が出てきた」とし、「明らかに、現在の豪経済が失速してきている事を示している」とコメントしています。

クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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