2012/03/08 05:44 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2011年第4四半期のGDPは0.4%に失速
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2011年の第4四半期のGDPは、前期比+0.4%と大きく失速しました(前年同月対比では+2.3%)。 事前のエコノミストの予想では前期比対比+0.8%で前年同月比では+2.4%でしたので、予想よりも景気が失速している事を示しています。
昨日のGDPの統計値を受けて、政府のWayne Swan財務長官は「豪経済は堅調に推移しているが、世界的な不安定さがいつも豪経済に対して悪いインパクトを与えている。また、ここにきて豪ドル高と消費者の控えめな消費行動が更にプレッシャーとなっている」と声明を出しました。
更に、昨日、RBAの副総裁Phil Lowe氏が、豪経営者会合の中で講演し、「豪ドルが、オーバーシュートして買われるような局面では、政策金利を柔軟に運営する必要があるかもしれない」と発言しました。
これを受けて、市場関係者は「景気が失速しているにもかかわらず豪ドル高が今後も続き、更に豪失業率が上昇してくるような局面では、政策金利は引き下げられるかもしれない」とコメントしています。
尚、今日のGDPの数字を受けて豪ドルは他通貨対比売られ、対米ドルでは、1.05ドル近辺まで値を下げています。
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