2013/04/11 05:51 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、4月の消費者センチメントは5.1%下落
昨日、民間のWestpac-Melbourne Instituteが発表した四月の消費者センチメント インデックス( Index of Consumer Sentiment)は3月の110.5ポイントから104.9ポイントに下落しました(率にして5.1%の下落)。
これを受けてWestpac.のチーフ エコノミストBill Evans氏は
(1) 今回の数字には失望した。確かに、過去2か月で9,9%も上昇したので、今回の数字はその反動が出るとは予想したが、5.1%も下落するとは予想しなかった。
(2) これで、豪の消費者のセンチメントは引き続き不安定なものであることが改めて確認された。 また、今回の水準は2011年11月にRBAが政策金利を引き下げ始めた時の水準に比べて僅かに0.6%高い水準に留まっている(政策金利を1.75%引き下げても消費者のセンチメントは殆ど改善していないことを示している)。
とコメントしています。
また、この日、RBAの副総裁でチーフ エコノミストであるChristopher Kent氏が講演で
(1) 我々の予想では、今後数年にかけて、人口の自然増加分だけでなく、鉱山部門以外の業態(住宅業界やその他のサービス業等)を中心に景気は緩やかに拡大すると考えている。
(2) 今後、鉱山部門の設備投資が2013年にピークを打った後も、その他の業態が雇用やその他の設備投資を下支えするであろう。
(3) 最近の豪ドル高によって、豪の一部の製造業において人員削減等の動きが見られるが、総じて豪経済は現在の水準程度の豪ドル高に対して十分に対応できている。
とコメントしています。
今回の発言は、以前のような豪ドル高に対する懸念からやや方向転換した感(現在程度の豪ドル高水準を容認)が窺え、市場はこれに反応して豪ドルが他通貨対比で買われています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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