2013/03/28 05:45 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBAによる豪金融レビュー
昨日、RBAは、定例の半年毎の「オーストラリア金融業界に関するレビュー」を公開しました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 2012年9月以降、世界の金融界は、ユーロの信用不安が落ち着いてきたことに合わせて改善に向かっていたが、先般のキプロス危機に見られるように、引き続き世界の信用不安問題はまだ終わっていなことがはっきりした。
(2) RBAは、2011年11月以降、6回に亘り政策金利1.75%を引き下げることによって、世界的な信用危機に対して流動性を供給し、更にはアジア(特に中国)からの豪鉱山部門に対する需要の低下を金融面から下支えしてきた。
(3) 足元的には、政策金利3%を2か月連続で維持しているが、政策金利の引き下げが必要と判断すれば、更なる政策金利の引き下げを行う用意がある。
(4) 今回のキプロス危機により豪金融機関に対する影響は、今のところは限定的なものに留まっている。
(5) 豪大手銀行は、近年、豪4大銀行の一つANZ銀行を中心にアジアへの業務拡大を図っているが、それが銀行の経営に大きなリスクになるまでには至っていないとみている、 しかし RBAとしては、これら動向を引き続き注視していく。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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