2013/03/22 05:58 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA、豪銀行業界に関するレポート
昨日、RBAは、豪の銀行業界の貸出金利と預金理に関するレポートを発表しました。 その主な内容は以下の通りです。
(1) 豪国内には、豪銀行の貸出金利が、2011年11月以来のRBAによる一連の政策金利の引き下げ(金利幅1.75%)にもかかわらずそれほど低下していないことに批判があり、我々が調査したところによれば、豪銀行の市場からの調達コストは、ヨーロッパの信用不安以降、それ以前に比べて200bp程度高い水準で高止まりしており、「豪銀行が貸出金利を下げ渋っている」との批判に我々も同調する。
(2) 一方で、預金金利は、政策金利に並行して引き下げられており、貸出金利と預金金利のスプレッドは広かったままである(この分に関して調達コストの高止まりを考慮しても貸出金利の引き下げ余地はある)。
(3) ただ、最近になって、ヨーロッパの信用不安が一段落したことによって、ようやく豪銀行の貸出金利も低下し始めている。 また、一方で、預金金利は、最近になって預金獲得競争が激化して預金金利が上昇気味となり、貸出金利のスプレッドは縮小傾向にある。
(4) 今後の見通しとしては、引き続き豪銀行の貸出金利はインターバンク金利の緩やかな低下に伴って、低下傾向を辿ると予想している(景気にとってはプラス効果)。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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