2013/03/15 05:53 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、2月の雇用者7万人増加
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した2月の豪の失業率は5.4%と前月比変わりませんでしたが(失業者数は660,000人)、新規雇用者が70,000人以上増加しました。 内訳としては、正規雇用者が18,000人増加し、非正規雇用者が54,000人増加しています。 また、単月でこれだけの増加は2000年7月の83,000人以来の大幅な増加となりました。
ABSは「今日の数字では、唯一、男性の正規雇用者数が3か月連続で減少していることだけが懸念材料である」と指摘しています。 地域的な内訳としてはヴィクトリア州やサウス ウェルズ州では前月比新規雇用者数が80%も増加した一方で、鉱山関連雇用の多いクイーンズランド州や西オーストラリア州の新規雇用者数は殆どゼロでした。
事前のエコノミストの予想では、失業率は5.5%の上昇し、新規雇用者は10,000人の増加となっていましたので、予想以上の新規雇用者数の増加に市場関係者は驚きをもって受け取られました。
短期金利市場では、来月のRBAの定例理事会では政策金利の引き下げの可能性が全くなくなった水準で取引されています。 また、為替市場では豪ドルが対米ドル対比0.005ドル以上急上昇して1.03ドル台後半まで買われました(その後、1.04ドル台まで上昇)。
UBSのエコノミストGeorge Tharenou氏は「今日の数字は明らかに景気によっていい数字あり、雇用の拡大が市場関係者の予想を越えて拡大していることを示している」とし、「『昨年以来、我々が考えていたように、RBAによる政策金利の引き下げは終わりつつある』との考えに他の市場関係者も追随するのではないか」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
現在有料版にはお申し込みいただけませんのでご了承ください。
当社に無断で複製または転送することは、著作権の侵害にあたります。民法の損害賠償責任に問われ、著作権法第119条により罰せられますのでご注意ください。
いただいたコメントは、チェックしたのち公開されますので、すぐには表示されません。
ご了承のうえ、ご利用ください。