2013/02/27 06:41 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA副総裁、 政策金利引き下げの可能性に言及
昨日、RBAの金融市場担当のアシスタント総裁Guy Debelle氏が講演しました。 主な内容は以下の通りです。
(1) RBAは、必要であるならば、特に豪ドルが高止まりすることによって豪経済に悪影響が及ぶ場合には、政策金利の引き下げもありうる。
(2) 豪ドルは2012年後半において、他の通貨が不安定な値動きの中、比較的安全な通貨として受身的に(Passove)買われた。
(3) RBAは、対外貿易によって生じた通貨バランスを中立にすることを基本政策としているが、豪の本来あるべきフェア バリュー(Fair Value)を計算し、それよりもかい離して高い場合においてその通貨を売却して豪ドルを買う通常のオペレーションをせずに、中央銀行に保留するオペレーションを行っている。
(4) 豪ドルは明らかに割高であり、この背景には先進国の国債の利回りが軒並み低い中にあって豪金利は比較的高く、アメリカやUKから豪国債購入資金が流入している。
Guy Debelle氏はどの通貨において非不胎化を行ったかは言及しませんでしたが、以前にもこのコーナーでも指摘したように、現在RBAには米ドル残高が積み上がっていることから、その通貨が米ドルである可能性が高いと思われます(これによって、少なくともこれ以上の豪ドル高を抑制する効果があります)。
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