2013/02/06 06:29 | 昨日の出来事から | コメント(0)
RBA,政策金利を据え置き
昨日、RBA理事会が開催され、現在の政策金利3%の据え置きが決定されました。 理事会後のGlenn Stevens総裁の声明の主な内容は以下の通りです。
(1) アメリカにおいて、「財政の崖」問題が回避され、ヨーロッパでは信用危機が緩和され、中国の経済成長も安定軌道を辿っている。
(2) 一方、豪において現在の経済統計から判断するに、豪経済は2012年に見られたように鉱山部門の設備投資が引き続き堅調である一方で、製造場や観光などの景気の足取りは弱い状態が続いている。
(3) 将来的には、鉱山部門の好景気はほぼピークを打ちつつあり、今後は、鉱山部門に替わる景気の牽引役が出てくるかどうかにかかっている。
(4) 設備投資に関しては、公的部門、民間ともに弱含んでおり、労働市場においても今後は失業率がジリ高傾向を辿ると予想される。
(5) これらの事を勘案し、現在のRBAの金融政策は金融緩和スタンスであり、理事会では、現在の金融政策を今後も注視する必要があるとの考えから政策金利を据え置いた。
これを受けてHSBC Australia のチーフエコノミスト Paul Bloxham氏は「RBAは更なる政策金利を引き下げることを決定させるような悪い景気指標を待っているように思われる」としながらも、「当面は現在の政策金利を維持するであろう」とコメントしています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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