2012/12/12 05:43 | 昨日の出来事から | コメント(0)
豪、11月のビジネス信頼感は3年半ぶりの低さ
昨日、民間のNAB(National Australia Bank)が発表した11月の企業の信頼感指数は、前月比8ポイント低下してマイナス9ポイントとなり、2009年4月以降(2008年のリーマンショック以降に低下した水準以来)、最も低い水準となりました。
また、同時に発表されたビジネス コンディション指数は、前月を変わらずのマイナス5ポイントで、10月につけた半年ぶりの低い水準で底這っています。 尚、この企業調査は、豪主要企業600社の会社社長、もしくは会長によるアンケート調査に基づいています。
NABのチーフ エコノミストAlan Oster氏は「『悲観』という言葉がぴったりである。 企業信頼感はどのセクターも上昇しておらず、特に、製造業においては厳しいことを窺わせている。企業家は世界の緩やかな経済成長、豪政府の財政引き締め、豪ドル高に対して強い懸念を持っている」とし、2013年早々にもRBAが政策金利を引き下げることを予測しています。
その一方でTD Securities のエコノミストAlvin Pontoh氏は「RBAの政策に関して言えば、先週政策金利を引き下げた影響が、企業の信頼感にまだ反映されていない部分がある」としながらも、「今回の数字の悪さは、先行きの景気の更なる悪化を示している」とコメントしています。
更に、シティ バンクのエコノミストは「先週発表された11月の雇用統計の良さは、時間の問題でいずれ悪化し、来月発表される12月の失業率は再び上昇するであろう」と指摘しています。
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