2012/12/11 05:57 | ドル/円 | コメント(0)
豪、10月の住宅ローンは低迷
昨日、ABS(オーストラリア統計局)が発表した、豪の10月の住宅ローン認可件数は前月比僅かにプラス0.1%に留まりました。 事前のエコノミストの予想はプラス3%でしたので予想以上に低調でした。
JP Morgan のエコノミスト Tom Kennedy氏は「今日のデータは、RBAが住宅セクターを上向かせるために更なる政策金利の引き下げが必要であることを示している」とし、「今日の数字で改めて景気が改めて良くないことを再確認でした」として、来年初には政策金利を引き下げると予想しています。
また、Macquarie のチーフ エコノミストRichard Gibbs氏も「住宅ローン申請認可件数の少なさは、これから家を取得しようとする人たちに現在の景気や金利水準ではまだ取得に確信が持てないことを示している」としています。
一方で、今回の数字には明るい兆しもあり、投資用住宅ローンの申請金額は、前月比で14%も増加して5年ぶりの高さとなっています(件数は伸びなかったが、金額が大きく上昇した形)。
CommSecのチーフ エコノミストCraig James氏は「移民の数が継続的に増加しており、賃貸住宅は引き続きタイトな状態にあり、ここにきて住宅価格も上昇の兆しが見えるなど、投資用住宅ローンを申請した投資家にとってプラスの要因が幾つか出てきている」と指摘しています。
先日もご紹介しましたが、2013年の豪経済は一進一退の状態が暫く続きそうです。
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