2012/11/21 05:58 | 昨日の出来事から | コメント(0)
11月のRBA議事録から
昨日、11月6日に開催されたRBA理事会の議事録が公開され、理事会のメンバーの内、9名の理事が現状維持を支持し、政策金利は据え置かれました。 主な内容は以下の通りです。
(1) 世界経済が若干改善する中、豪の第3四半期のインフレ率が予想よりも高かったことから政策金利の据え置きを決定した。
(2) 昨年11月以降、1.5%の政策金利の引き下げ効果が現在進行中であり、我々としては政策金利引き下げ効果の推移を注視している。
(3) 一部の理事の中には、次の12月の理事会の後は2013年2月までない為、予防的措置として政策金利を引き下げるべきではないかとの指摘もあった。
(4) ヨーロッパ経済が低迷する中、中国の比較強い景気指標、また緩やかながらも拡大しているアメリカ経済を反映して、豪経済も緩やかに拡大している。
市場関係者のコメントとしてはTD証券のストラティジストAlvin Pontoh氏は「全体としては、引き続きRBAには金融緩和バイアスがかかっているが、だからと言って12月に政策金利を引き下げるかどうかは、今回の議事録でははっきりしない」としています。
また、NABのエコノミストも「RBAの政策金利の動向は、今後の景気指標次第である」として将来の政策金利の引き下げのタイミングは、今後の景気指標次第としています。
クロコダイル通信は2019年12月末日をもって連載終了となります。
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